AccessクエリとSQLの関係 Accessグループ化 集計クエリ [Accessクエリ]
さて、本日は、MS Accessの話題である。
例によって、クエリのデザインビューとSQLビューの対比の記事である。
Accessでのテーブルの結合方法についてやってみたかったのだが、その前にグループ化をやっていなかった。ちょっとやってみよう。
グループ化
そもそも、グループ化とはなんぞや。というところから始めるとする。
「SQLはじめの一歩」を始め、いろいろとグループ化の概念を説明してきたわけではあるが、言葉で説明するのが結構難しかったりする。図を書いてイメージしたらすんなり理解できるものであるように思える。
あーんでも図作るの面倒だし。
ということで、文章で説明していくことにする。
グループ化というのは、グループに分ける作業のことを言う。誰がグループに分ける作業をやっていくれるかというと、それはデータベースシステムの方である。ユーザは、SQL命令とかでグループ化してね、とシステムに命令するわけである。
何を単位に選別されるかというと、データベースではレコード単位で選別されることになる。
このレコードはグループA、こっちはグループBという風にAccessが命令に従って分類してくれる。
どういう感じでグループ分けしたいのかはクエリの命令で設定できる。
よくやるのは、一つの列を指定するだけ、というもの。
とある列を指定すると、その列の値が同じものを集めてグループ分けされるようになる。
グループ分けをしたら、何ができるようになるのかというと、グループ単位で合計や平均を計算したりすることが可能になるのである。多くは、合計計算とか個数計算かな。俗に言う「集計」ができるようになるのである。
グループする条件がない、という場合もある。そうすると、分類する必要がないので、全体が一つのグループになる。
クエリのデザインビューでグループ化をやってみよう。まずは、適当なテーブルを作成する。SQLポケリの集計関数にある住所録テーブルを例にすることにしよう。
クエリのウインドウって文字が小さいですよね。
最近のディスプレイは高解像度なのは良いが、文字が小さ過ぎる。
そんな関係で、フォントサイズを12ポイントに設定している。
ファイル -> オプション -> オブジェクト デザイナ
のクエリ デザインのフォントで変更可能。
集計クエリ
さて、話が脱線気味になってしまった。本題である、グループ化をやってみよう。
グループ化をするには、クエリを「集計クエリ」にすれば良い。
住所録テーブルからSELECTするクエリを作成し、集計ボタンをクリックする。
集計クエリボタンをクリックすると、デザインビューに「集計」の入力欄が増える。
この入力欄にグループ化したい列をズバリ「グループ化」に指定していく。
グループ化したい列のところを「グループ化」にすればよいのだが、住所録テーブルの何でグループ化すべきか。
順当なところで、「性別」でグループ化してみよう。
以下のように設定してみた。
フィールドに結果として欲しい列を指定するわけであるが、集計クエリになっていると、自動的にグループ化が選択される。
この状態で、実行させてみた。ついでにSQLビューがどうなったかも載せておく。
実行結果をみてわかる通り、性別にはふたつのグループがある。「男」と「女」の2グループである。
SQLビューをみると、SELECT命令の後に「GROUP BY」が付いていることがわかる。
集計クエリ = GROUP BY
ということである。
個数の集計
性別にふたつのグループがあることがわかっても「だから何?」な感じである。
集計クエリは、集計関数とともに使用しないと、あまり意味がない。
ここでは、最も基本的な集計関数である「COUNT」を使ってグループの個数を計算してみることにする。
性別には、男と女のグループがあり、それぞれ3個のレコードが存在することがわかった。
ちなみに、デザインビューでの「カウント」は、SQLビューにすると「Count」になる。
本日は、ここまで。
関連記事
AccessクエリとSQLの関係 デザインビューとSQLビュー
AccessクエリとSQLの関係 フィールド
AccessクエリとSQLの関係 フィールドに式を書く
AccessクエリとSQLの関係 並び替え
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(または)
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(INとLIKE)
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(表示のチェックボックス)
サイト内を検索
例によって、クエリのデザインビューとSQLビューの対比の記事である。
Accessでのテーブルの結合方法についてやってみたかったのだが、その前にグループ化をやっていなかった。ちょっとやってみよう。
グループ化
そもそも、グループ化とはなんぞや。というところから始めるとする。
「SQLはじめの一歩」を始め、いろいろとグループ化の概念を説明してきたわけではあるが、言葉で説明するのが結構難しかったりする。図を書いてイメージしたらすんなり理解できるものであるように思える。
[データベースの気持ちがわかる]SQLはじめの一歩 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 朝井 淳
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/03/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
あーんでも図作るの面倒だし。
ということで、文章で説明していくことにする。
グループ化というのは、グループに分ける作業のことを言う。誰がグループに分ける作業をやっていくれるかというと、それはデータベースシステムの方である。ユーザは、SQL命令とかでグループ化してね、とシステムに命令するわけである。
何を単位に選別されるかというと、データベースではレコード単位で選別されることになる。
このレコードはグループA、こっちはグループBという風にAccessが命令に従って分類してくれる。
どういう感じでグループ分けしたいのかはクエリの命令で設定できる。
よくやるのは、一つの列を指定するだけ、というもの。
とある列を指定すると、その列の値が同じものを集めてグループ分けされるようになる。
グループ分けをしたら、何ができるようになるのかというと、グループ単位で合計や平均を計算したりすることが可能になるのである。多くは、合計計算とか個数計算かな。俗に言う「集計」ができるようになるのである。
グループする条件がない、という場合もある。そうすると、分類する必要がないので、全体が一つのグループになる。
クエリのデザインビューでグループ化をやってみよう。まずは、適当なテーブルを作成する。SQLポケリの集計関数にある住所録テーブルを例にすることにしよう。
クエリのウインドウって文字が小さいですよね。
最近のディスプレイは高解像度なのは良いが、文字が小さ過ぎる。
そんな関係で、フォントサイズを12ポイントに設定している。
ファイル -> オプション -> オブジェクト デザイナ
のクエリ デザインのフォントで変更可能。
集計クエリ
さて、話が脱線気味になってしまった。本題である、グループ化をやってみよう。
グループ化をするには、クエリを「集計クエリ」にすれば良い。
住所録テーブルからSELECTするクエリを作成し、集計ボタンをクリックする。
集計クエリボタンをクリックすると、デザインビューに「集計」の入力欄が増える。
この入力欄にグループ化したい列をズバリ「グループ化」に指定していく。
グループ化したい列のところを「グループ化」にすればよいのだが、住所録テーブルの何でグループ化すべきか。
順当なところで、「性別」でグループ化してみよう。
以下のように設定してみた。
フィールドに結果として欲しい列を指定するわけであるが、集計クエリになっていると、自動的にグループ化が選択される。
この状態で、実行させてみた。ついでにSQLビューがどうなったかも載せておく。
実行結果をみてわかる通り、性別にはふたつのグループがある。「男」と「女」の2グループである。
SQLビューをみると、SELECT命令の後に「GROUP BY」が付いていることがわかる。
集計クエリ = GROUP BY
ということである。
個数の集計
性別にふたつのグループがあることがわかっても「だから何?」な感じである。
集計クエリは、集計関数とともに使用しないと、あまり意味がない。
ここでは、最も基本的な集計関数である「COUNT」を使ってグループの個数を計算してみることにする。
性別には、男と女のグループがあり、それぞれ3個のレコードが存在することがわかった。
ちなみに、デザインビューでの「カウント」は、SQLビューにすると「Count」になる。
本日は、ここまで。
関連記事
AccessクエリとSQLの関係 デザインビューとSQLビュー
AccessクエリとSQLの関係 フィールド
AccessクエリとSQLの関係 フィールドに式を書く
AccessクエリとSQLの関係 並び替え
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(または)
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(INとLIKE)
AccessクエリとSQLの関係 抽出条件(表示のチェックボックス)
サイト内を検索
Copyright Atsushi Asai Google+朝井淳
[データベースの気持ちがわかる]SQLはじめの一歩 (WEB+DB PRESS plus)
- 作者: 朝井 淳
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/03/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Access クエリ 徹底活用ガイド ~仕事の現場で即使える
- 作者: 朝井 淳
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2018/05/25
- メディア: 大型本
コメント 0