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写真の印刷 プリンタのしくみについて考える [カメラ]

デジカメになってからというもの、写真を紙に印刷するっていう習慣がなくなった。PCに取り込んでおしまい。
だれかにあげるときは、プリントするが、あまりそういった機会がない。

この間、奥さんのリクエストで、レザープリンタで印刷してみた。なんかきれいじゃない。MFC-9460CDNの解像度は、「きれい」に設定すれば、2400dpi相当になるらしい。もちろん、印刷時に「きれい」に設定してある。
相当っていうのが怪しいが、これだけ解像度があれば、きれいに印刷できてもよさそうなものだが...

CanonのLBP5000の方がきれいな感じが... と思い、LBP5000の解像度を調べて見ると、9600dpi相当となっていた。おお、そうなのか。MFC-9460CDNはそんなに解像度が高くないのね。写真を印刷するためのものではなく、ビジネス文書用ってことか。
まぁ、そのように使っているので大きな問題はないわけではあるが、写真がきれいじゃない、っていうのはさみしい。

どうも、レザープリンタより、インクジェットの方が写真はきれいに印刷できるようである。インクジェットってインクがすぐになくなっちゃうし、遅いし、っていう理由で敬遠してきたのだが、これは購入しないといけないか。
年賀状を印刷する時期でもあるし...

と調べて見る。インクジェットプリンタの本体って、1万円で買えちゃうのね。インクの方が高くないか?まぁ、そういうものなんだろう。
やっぱり、CanonかEPSONなのね。Canonはピクサス、EPSONはカラリオか。
高品質で写真を印刷したいのなら、3万円くらいのを買った方がよさそう。





EPSON Colorio プリンタ PX-G930

EPSON Colorio プリンタ PX-G930

  • 出版社/メーカー: エプソン
  • メディア: Personal Computers




どうしてインクジェットの方がきれいなのか?

とここで、レザープリンタより、インクジェットの方が写真がきれいに印刷できる理由について、よーく考えて見ることにした。
まず、カラーレーザーの色数について。カラーレーザーには、イエロー、マゼンタ、シアンとブラックの4つのトナーが入っている(モノクロレザーは黒トナーだけ)。
色数としては、4でよいか。一方、最近のインクジェットプリンタには、インクが10色も入っている。

色数によるものなのか? もう少し考えて見よう。

ディスプレイモニタの場合は、3原色がRGBであったのに対して、プリンタの場合は、YMCが3原色になる。色の作り方の基本は、モニタであってもプリンタであっても同じ。3原色を混ぜ合わせて任意の色を作り出している。
ちなみに、RGBは「光の三原色」、YMCは「色材の三原色」と呼ばれる。

モニタの場合、ひとつのドットにRGBの素子があり、それぞれに対して、電気信号で発光具合を制御できる。フルカラーと呼ばれるようなモニタでは、RGBそれぞれで、256諧調あり、それを組み合わせることで16,777,216色を表現できる。

モニタの解像度は、100dpiくらい。モニタの大きさと解像度によりまちまち。
それに対して、プリンタは2400dpi。桁が違う。単に解像度だけなら、プリンタの方がきれいな画像を得ることができそう。
しかし、実際はモニタの方がきれい。なぜか?それは、色の作り方が違うから。

モニタは、電気信号によりドットに表示する色を変化させることができる。
プリンタの場合は、そういう技はできない。紙に電気信号を与えても発光したり、色が変化してくれるわけではない。プリンタの場合はあくまでも、紙にトナーなり、インクなりをくっつけていき、絵を作っていく。

話を簡単にするために、モノクロで考えて見る。単に文字を印刷するのであれば、黒い部分にトナーをくっ付けることで用は足りそう。くっつける、くっつけないは、ドラムに対して、電気信号を送れば制御できる。
モノクロでも写真のような絵を印刷することもできる。その場合、どうしてもグレーが必要。しかも、薄いグレー、や濃いグレー、はたまたもう少し濃いグレーといった感じで、いくつかの種類のグレーが必要になる。モノクロプリンタには黒のトナーしかない。どうやっているかというと、「ディザ」という技術を使う。

簡単にいうと、黒いトナーを間引いて印刷したら、グレーにみえるっていうことです。

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上の■の集まりは、遠くからみたら、「黒」。

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これは、グレーぽくないですか。遠くからみてね。
●がひとつのトナーの粒子だと思ってみれば、なおさらグレーにみえてくるでしょ?
みえない?じゃあ、10メートルくらい離れてみてみよう。そんなに部屋が広くないって、じゃあブラウザで10%くらいに縮小表示してみよう。

なるほど、グレーの作り方はわかった。じゃあ、カラーにしたらどうなるか。実は、カラーでも同じ。
モノクロの場合、白と黒を混ぜて、グレーを作り出したわけだが、カラーの場合は、3原色を混ぜてやればいいっていうこと。











イエローとシアンを混ぜると、グリーンになる。
やっぱりみえないって。じゃあ、10%に縮小してみたら...

おおー、緑になったではないか。

続くかも...



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